2013年2月25日月曜日

連載「天下統一しないV」第5回は,もはや伝説の姉小路家[前編]_1

 いずれにせよ,飛騨平定は我が家の明るい未来にほとんど貢献しないので,早晩他国に打って出るほかない。マップ上の街道に沿って見た場合,飛騨は都合4か国に接している。  まず越前は主家領なので論外だ。次に信濃。不可能ではないが,いまの我が家には徳川の侵攻を挫くくらいが精一杯で,押し出していく力量はない。したがってこれも却下である。すると,南の美濃(岐阜県南部)と北の越中(富山県)が残るものの,美濃はまさに柴田/豊臣/徳川による争奪の巷だ。とても乗り出していける状況ではない。  迅速かつ疑問の余地のない消去法で,我が家は越中に向けた北進策をとる。見ればそこには食べ頃の豪族衆がいるものの,織田家の力はここにもしっかり及んでいて,越中最大の勢力は成政率いる佐々家である。  武将個人の戦闘/指揮能力で見れば,姉小路家に佐々成政を叩ける人材などいようはずもない。こんなときこそ,個人の武勇をほぼ無効にする鉄砲の出番である。例によって雨が降ったら手も足も出ないわけなのだが,幸い今回は後背地がそこそこあるので,とにかく鉄砲に特化してバクチに出よう。  ところで,仮に飛騨全土を平定したとすると,戦国IXA RMT,総石高は3万石強だ。しかるに越中の豪族を一人逐い落として城を奪うと,それだけで5万石弱……。正直,やってられない差である。我が家の生活を賭けて,佐々成政を倒すと固く誓う。  成政のいない城に攻め込んで挑発すると,成政自ら陣頭に立つ“富山エクスプレス”がたちまち後詰めに出てくる。あとはもう,必死の思いでかき集めた雑兵どもに,鉄砲をつるべ撃ちさせるしかない。伽攘浚嗓沥椁扦饬婴胛窑姢趣悉いǎ烧娟牑韦撙蚰繕摔藫膜赁zませ続ければ,どうにかなるものだ。  こうして本隊を潰走させて後詰めを撃退すれば,城方は意気消沈して降伏,包囲戦なしで城が手に入る。佐々成政の本城である富山城に隣接する領地は,FF11 RMT,この方法で切り取っていく。  戦に勝ち,情勢を好転させたからといって油断せず,敵情は常に見ていなければならない。“後詰めトリック”をさんざん使ったあとで,佐々成政が負傷して出陣不能となれば,これはもう千載一遇のチャンスというべきである。  成政本隊が当面来ないとあらば,兵力損耗を気に病む必要がなくなる。このゲームにおける領地拡大は常に時間との闘いであって,兵を投げつけてでも城を落とすべきタイミングはある。いまがそれだ。加賀および能登(石川県北部)国境の城は力攻めで奪い,成政軍団の基盤を掘り崩す。本人が復帰した頃には手遅れというのが望ましい。  かくして,かなり理想的なペースで富山城から西をすべて強奪したものの,暴力はより大きな暴力で抑止されるのが宿命らしい。富山より枻仙仙碱I,本城のみとなった佐々家は覚悟を決め,見事に我が家の魂胆を出し抜いた。あろうことか柴田家に臣従したのである。  朋輩を攻めれば,主家の勘気を蒙るのは必然だ。まあ,都合20万石以上を切り取ったうえ,杺趣松仙技窑趣尉徯n地帯が出来たのだから,ここで兵を引いても悪くない結果といえよう。
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